これでなんでつきあってないの? か。
亜紀の言っていたことを思い出しながら、遥は伝票を手に、階段を下りていた。
『でもさ、あの課長が自分から言ってくるなんてないんじゃない?
こっちから言わない限り』
そう亜紀は言うが。
……私なんぞが、大魔王様に告白とか、そんな畏れ多い、と思ってしまう。
『さっさと言っとかないと、コンパの勢いで、誰か課長に告白しちゃうかもよー』
そっ、それは困るけど。
でも、だからと言ってっ、と悩みながら、渡り廊下を通っていた。
いつぞや、航に買ってもらったケーキを隠れて食べた倉庫の前を通り過ぎようとしたとき、いきなり、腕をつかまれ、倉庫の中に引っ張り込まれた。



