好きになれとは言ってない

「ありがと、遥。
 激戦だったのに、メンバーに入れてくれて」

「いえ、やっぱり、顔の広い亜紀さんがいらっしゃらないと盛り上がらないですし。
 まあ、今回参加できなかった人のためにも、また、二回、三回とやりたいかな、と私は思ってるんですが」

 決めるの私じゃないですけどね、と笑ってみせた。

「でもさ、遥、あんた、もう課長で決定でいいの?」

 選びかえるなら今よ、と言われ、

「いや、課長でいいのとかそんなっ。
 こっちの立場から、そんなことっ。

 いやっ、もう充分ですっ」
と訳のわからないことを言いながら、真っ赤になって手を振ると、

「……相変わらず、聞いてるのが阿呆らしくなるカップルね」

 これでなんでつきあってないの? と言われてしまった。