好きになれとは言ってない

「いやいや。
 いよいよ、意識し始めた証拠ですよ~」
と小宮より更に面白がっている声がした。

 振り返ると、また優樹菜が立っていた。

「遥さん、A4の封筒、百枚ください」
と備品伝票を突きつけてくる。

「だから備品使い過ぎだって、あんたのとこ~」
と文句を言った。