いや……まあ、なにも意識していない相手なら、自分も簡単に声くらいはかけられるのだが、と思っていると、小宮は言う。
「別に自信があるわけじゃないよ。
でも、声かけないと始まらないじゃない、なにも。
何十年と経って、同窓会とかで、あのとき好きだったんです、私もよ、とか言い合って、なんになるの?
そのときにはきっと、お互い家庭もあるだろうし、好きな人も変わってるでしょ。
なんの発展性もないじゃない。
そのとき、ああこういう未来もあったんだなって思うより、今思ってるのなら、今、言わなきゃ。
そのとき幸せならいいけどさ。
不幸だったら、絶対後悔するし。
幸せでも、別の人生があったのかなとか思っちゃうと思うから」
「私、今、小宮さんになりたいです~」
と言いながら、そんなこと考えてたとは知らなかった、と思っていた。
小宮さんにも、なにか後悔するようなことがあったから、そんな風に考えるようになったのかもしれないと思ったが、訊いては悪い気がして、黙っていた。
「別に自信があるわけじゃないよ。
でも、声かけないと始まらないじゃない、なにも。
何十年と経って、同窓会とかで、あのとき好きだったんです、私もよ、とか言い合って、なんになるの?
そのときにはきっと、お互い家庭もあるだろうし、好きな人も変わってるでしょ。
なんの発展性もないじゃない。
そのとき、ああこういう未来もあったんだなって思うより、今思ってるのなら、今、言わなきゃ。
そのとき幸せならいいけどさ。
不幸だったら、絶対後悔するし。
幸せでも、別の人生があったのかなとか思っちゃうと思うから」
「私、今、小宮さんになりたいです~」
と言いながら、そんなこと考えてたとは知らなかった、と思っていた。
小宮さんにも、なにか後悔するようなことがあったから、そんな風に考えるようになったのかもしれないと思ったが、訊いては悪い気がして、黙っていた。



