行動あるのみか、と思いながら、仕事のあと、遥は書店で時間を潰していた。 今日に限って友だちが捕まらない。 意味もなく、ブラブラしながら、こんなことするのに意味があるのだろうかと自分で思う。 いやいや。 これだって、亜紀さんが言うように、行動してるわけだし。 ……課長を好きだとか、そういうわけではないんだけど、と往生際悪く思いながら、遅い時間に電車に乗ってみたが、またも航は居なかった。