紙をそっと手に取り、中を見てみると、 『3年前の君へ』 と書かれてあった。 「3年前の、君、ヘ...?」 あまり見たことがない手紙の始まり方に、私は戸惑った。 3年前の、私? 今、17歳だから、20歳の私から? いやでもだとしたら、『3年前の私へ』になるはずか... なぜか、不思議と気持ち悪さは感じなかった。 ・・・むしろ、早く続きが読みたいと思った。 「奏音ちゃん?そんなところで何してるの?」