数週間前。

仕事柄自身の命を狙われることもある。
と言うか、いつも狙われている。


まあ、そう簡単に死にはしないが。


昔、自分がそこまで有名な殺し屋じゃなかった頃。一緒に仕事していた奴がいた。
ヤナ。彼はそう名乗っていた。


そいつが最近僕のもとにきてお金を貸してほしいと言ってきた。


5000万。

5000万くらい出せる。

だが、何を代償に?
何を僕にくれるんだ?まさか何もなしに貸すなんて思っているのか?


そう言うと彼は、


「俺の家族を殺してもいい。」そう言った。


人殺し依存症。

人を殺すのが生き甲斐。


そんな少女は喜んで5000万を貸した。






─そうして、殺した。─