8月12日 ドイツ・ベルリン 「ジュン、大丈夫?」 「何言うてんねん。俺はいつでも絶好調やで!」 そう言うジュンだけど、ハイデルベルクを出発してから、元気がないのは一目瞭然だった。 高速列車で約七時間と、かなり長旅だったけど、いつもなら機関銃のように喋りっぱなしのジュンが、ただ黙って窓の外を眺めていたのだから。 私の問いかけにも、答えてはくれるけど、心ここに在らずという具合だ。 やっぱりジュンも、リリィとああ言う別れ方をしたのが、心残りなのではないか……って思ってたんだ。