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「優羽ちゃん!!紗羽ちゃん!!」
「白羽コーチ、そんなに慌ててどうしたの?」
「っ!!……龍くんが病院に運ばれたって!!」
「え……何で?」
「褥瘡で!」
「っ!!」
褥瘡とは、長時間ベットの上などで同じ体制でいると接触箇所の血行が悪くなり、壊死してしまうこと。
「龍……。龍!!」
優羽は、今すぐに龍の所に行こうとしていた。
「優羽ちゃん!落ち着いて!!」
私は、その声が遠くに聞こえた。
「今すぐ、龍の所に行きたいのっ!!」
龍ちゃんが入院……。褥瘡……。
いつかは来るだろうと思っていた未来。
それが現実になった。
何も考えられなかった。



