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全日本選手権から1週間が経った。
私は、いつも通り龍ちゃんの所にいた。
「なぁ、紗羽。お願いがあるんだけど。」
「んー、何?」
「あのさ、この写真をコンクールに出してもいいか?」
「写真……?」
何の写真だろう?
撮られた記憶もないしなぁ。
「うん、これなんだけど。」
渡された写真には、練習中の私がいた。
「え!?いつの間に撮ってたの?」
「カモミール行った後に練習見に行った時に撮った。」
「わぁー……キレイ。」
「で、それをコンクールに出したいと思ってるんだけど……。」
「もちろんいいよ!!」
「ありがとう。」
私は、その写真に見入っていた。