「ここが、写真部だ。」

「あ、先生!!……と、上條君だっけ?」

「あ、うん。えーと……」

「僕は、桐生 健人。同じクラスだよ。」

「よろしくな、健人」

「うん!……何で嘉代先生と一緒だったの?」

「あぁ、写真部探してたら会ったんだ。」

「え!じゃあ、入部するの!?」

「あぁ。」

健人は、目を輝かせて言った。

「そうか。……これ、入部届だ。」

そう言って、嘉代先生は一枚の紙をくれた。

「ありがとうございます。」

「今日は、適当に写真を撮ってきなさい。」

「はい。」

「僕も行っていいですか?」

「あぁ、2人で行ってくるといい。」

「やったー!!上條君、早く行こっ!?」

健人のやつ何でそんなにテンション上がってんだよ……。

「待って、荷物置いていく。」

俺は、レンズとカメラが入ったケースだけ持った。

「行こうぜ。」