翼が折れても……









バチーン!
































やってしまった。優羽をビンタしてしまった。それでも私は、止まらなかった。……ううん、止まれなかった。

「何で!?優羽は、ワガママだよ!そんな軽い気持ちでスケートやって来たの?」

「っ……そういう訳じゃ……。」

「だったら、辞めれば?」

「もう何なの?紗羽なら分かってくれるって思ってたのに!!」

そう言って優羽は、出ていった。

「あー、やっちゃった……。」