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無事授賞式も終わり、今は龍ちゃんの家でパーティ中。
「はぁー、まさか賞貰えるとは思わなかった。」
「ふふふっ、龍ちゃんさっきからそればっかだよ。」
「だって、なんか夢みたいだし。」
「……そうだね。」
「てか、父さんたち飲みすぎだろ。」
龍ちゃんの言う通り大人達はみんな泥酔してる。
「俺、今日初めて車椅子も悪くないって思ったんだ。
今までいくら受け止めたって口では言っておきながら、やっぱりサッカーしてる奴ら見たら悔しかった。
それは多分、俺にとってサッカーは自慢だったからなんだと思う。サッカーが出来なくなって、自慢することが無くなって自分の存在価値がわからなくなったんだと思う。
けど、今日カメラが俺の新しい自慢になった。
胸を張って生きていける。」
「龍ちゃん……。」
龍ちゃんにとってサッカーは、そんなにも大きなものだったんだね。
きっと、サッカーを失った悲しみは消えないのかもしれないけど、カメラが新たな希望になったんだね。



