ーーー龍翔side
俺は褥瘡が出て入院となった。
苦しくて仕方が無かったけど、どうしても優羽と紗羽の演技を見たかったから、無理言って見させてもらってた。
優羽がらしくない演技をしていた。
たぶん俺が入院したことを知ったからだろう。
優羽は辛いことがあるとすぐにスケートに出る。
反対に紗羽は、何があっても無難にこなしていくタイプだ。
そう思ってたんだ、紗羽のショートを見るまでは……。
『さて、続いては今宮紗羽選手。』
「紗羽……。」
画面越しに見た紗羽の顔つきがいつもと違った。
緊張してるのか、それとも集中してるのか。
.•*¨*•.¸¸♪
「頑張れ、紗羽。」
『まず初めは、トリプルアクセル×トリプルルッツのコンビネーションジャンプ。』
紗羽は、銀盤の上を舞ってみせた。
誰よりも輝いて……。



