翼が折れても……



『さて、紗羽選手の得点が出たようです。
得点は……!?』


81.25点。

「え……!?」



『何と惜しくも世界歴代2位の得点だー!!』


もちろん自己ベストで今季世界最高点だった。

ショートの世界記録を持ってるのは、レーウィン選手。

81.43点。

それがショートの世界記録。

この記録は四年前、レーウィン選手が20歳の時に樹立し、この4年間誰も近づけなかった記録。

その記録にあと、0.18点まで迫った。

でも、悔しかった。

これだけの演技をしてもなお、世界記録を塗り替えられなかった。

今の私には、これ以上の演技はできない。


その事が無性に悔しかったーーー。