首取り



おばちゃんの言葉で自然と涙が溢れてくる。風華に対するおばちゃんの想いが私を苦しめる。
私はこの場から逃げ出したくてしょうがなかった。これからどんな面を見せておばちゃんと顔を合わせないといけないのか分からない。


「だからお願い咲ちゃん。知ってることを全部教えて?私は風華だけじゃなくてあなたも助けたいのよ。一人で抱えないで咲ちゃん。」


おばちゃんは優しく包み込むような感じで私に言葉を掛けてくれ、苦しくはなっているがさっきまで感じていた重い感じが徐々に解けていく感じがした。


「そうだぞ咲。長年の付き合いだろ?お前1人で解決しようとすることはない。俺達を頼ってくれよ。力を合わせようぜ咲。」


秀哉が生意気にも優しく声を掛けてくれた。普段なら「うるさいな。生意気なんだよ」と一発非難の言葉が出てくるものだが、私はその言葉に力を貰って感謝しか感じなかった。
段々苦しみも消えていき心と身体が軽くなっていくのを感じる。こんなに感じたのは人生で初めてだった。
今でも一人で何とかして償いをしたいという気持ちがあるが、皆の力を借りてしっかり謝罪して助けに行きたい。そういう気持ちが大きかった。

どんな罵声を浴びさせられても構わない。今後の生活がどうなってもいい。そういう覚悟を持ち、私はおばちゃんと秀哉に今までの事を話し始めた。