「いいから!事情は後で説明するから早く来いよ。」


「マジか...え〜...でも...マジか〜....うわっ...くぅ〜マジか〜」


凄く嬉しそうに言ってくるがこちらとすると凄くイライラした。遂に私はキレて


「マジかマジかうるせぇんだよ!!モジモジモジモジして!何処の女子だよお前は!いいから早く来て!!!」


「お...おう。わ.....わかったよ」


そう言って私は強引に電話を切った。
私が大声を出したせいで辺りは静まり返り、後ろのおばちゃんはいきなり大声を出したことに驚いたといった表情を見せていた。


「......ちょっとトイレを貸してもらいます。」


気まずい場になってしまいトイレへ逃げる様に向かった。ただただあの場にいるのは嫌だった。

私は秀哉が来て封筒の中身をみた所で情報を全て明かすつもりはなかった。勿論私が風華を見捨ててしまったかもしれないことなど言える筈もなかった。
私は一人で風華と恵実を助けにいく。
それはおばちゃんへの罪滅ぼしみたいなものもある。風華を見捨ててしまったかもしれないからだ。
逆に全てを話すと必ず秀哉やおばちゃんは助けにいく。
そんなの危険な目に合わせるのは風華はきっと望んでいない。だから私にしか状況を理解出来ていない。
私はスマホをグッと握りしめた。

待っててね風華、恵実...必ず助け出してあげるから。