首取り

自分の中で最悪な状況が思い浮かんできて心の中がどす黒い感情に支配されていく。風華を見捨ててしまったかもしれないという考えに心が押し潰されて呼吸は荒くなり、金魚の様に口をパクパクさせていた。

段々力が抜けていきその場に座り込む。
何故か風華とのこれまでの思い出が浮かんできて涙すら出てきそうになる。どんな時も隣にいてくれて、私を支えて来てくれた風華...
私は風華を心の底から信頼していて、毎日が楽しかった。
そんな親友の風華を見捨ててしまったかもしれないという事実が私の心を殺してくる。
私は電話口をゆっくり自分の口へ近づけていった。


「......今からおばちゃん家へ行きます...」


「え?いきなりどういうこと?」というおばちゃんの質問にも答えずに強引に電話を切った。そしてすぐスマホを開き、電車の時刻を把握して必要最低限のものを準備して私は自分の家を飛び出した。

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ちょうど電車の時間が近かったのですぐ乗ることが出来た。溶けた雪が水となって、コンクリートがテカリだす。
息が苦しい。だがそれはただ疲れている訳ではない。走りながら泣いていたのだ。
私は....なんて事を......