「はぁ〜間に合ったぁ〜」


力なく床に座り込む。
この時間帯には自分の好きな刑事ドラマがあるのだが、平日の昼間にやるものだからいつも録画して見ていたのだ。
今日から冬休みということでやっとリアルタイムで見れると思って昨日のうちにアラームを設定したのを思い出した。
しかも今日は久しぶりにということで両親は楽しく旅行中。
三日間いないから満喫し放題!


「ポテチ食べまくろ〜っと」


自分の三日間のハッピーライフを想像すればする程段々テンションが上がってきて、普段禁止していた菓子を食べようとキッチンへ向かったがそれを予想していたのか、母親が管理していた菓子棚には何一つなかった。


「なんで...なんでこんな時に限って...」


お菓子棚の目の前で手を床について絶望した。三日間のハッピーライフが一気に三日間のバットライフにさえなりそうにショックを受けた。
絶望していてもしょーがない。
取り敢えずオープニングがそろそろ終わるしドラマを見てからコンビニとかで少ない残金で買ってくるか...
少しテンションが下がり、お茶を飲みながらテレビ鑑賞した。
テレビの舞台は旅行船で殺人があったというものだった。私はこの手でのテレビで犯人は誰かという考察が得意でとても楽しいものだった。