「あなたはいいお供え。きっと喜ぶね!!嬉しいなぁ!!」


そういってよりいっそう力が加わった。
もう体に力は入らなかったし痛みもなくなってきた。
実里さんは高笑いしている。
すると今までの生活が映像のように流れてくる。
楽しかった思い出。悲しい思い出。辛い思い出が流れてくる。
これが走馬灯で、私はもうすぐ死ぬんだ...
そう自覚した。
意識が段々遠くなっていく。

じゃあね。お母さん。咲。秀哉くん。
ごめんね...
私...最後の最後までダメ人間だったみたい。

実里さんの高笑いを聞きながらそんなことを思っていた。

色んな視線を感じながらも私の意識は消えた。