首取り

ズズッズゥズッスズゥズッズズゥズズズッ

壁が奥にスライドしていった。
私は隠し通路に手を入れて身体を上げ、壁を奥に押しながら隠し通路を四足歩行で進んでいった。
そのまま進んでいると少し広い空間が出てきた。
暗いしホコリが何より酷い。


「はぁはぁはぁ...屋根裏?」


高さは通路と変わらないが広さは部屋より少し大きい。
スマホで明るく照らして辺りを見回した。
すると床に赤い目印のようなものを何ヶ所か見つけた。
おそらくここの床が抜けるんだろう。
私は部屋の中心にある目印の所まで移動した。

この目印...少し臭う...

だがそんなことはあまり気にしないでその床のすき間に指を入れて開けた。
案外軽く開けることができた。
覗いてみると私がいた部屋と変わらない部屋だ。電気はついていないが...

私は静かに降りてベランダの方に向かった。
柵を迷いなくのぼり、手を屋根に当てて、慎重に隣の部屋のベランダに足をかける。
さっき確認したが、犬は寝ていたり、犬小屋にこもっていたりしていた。
ここで少しでも音をたてれば犬はそれに気づいて吠えるだろう。
そしたらあの女の人にも気づかれる。
気を抜ければすぐにでも地面に落ちてしまう状態だったがなんとか渡ることに成功した。