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久しぶりの我が家。最後にここを出たのは確か荷物を持っておばちゃんの家に向かった時か...私には携帯しか残されていなかった。
裏口に置いてある鍵を手に取り、家に入った。そしてそのまま私は自分の部屋に引きこもる。数時間で訪れた平和。私は助かった。だが嬉しさより悲しみの方が遥かに大きかった。
私はベットのに顔を埋め、泣いた。
私は気を失うまで泣き続けた。
ピンポーン。ピンポーン。
インターホンの音で目が覚める。夢は特に見なかった。それ故に寝た感じがしなく、身体中がだるさに見舞われる。
いつの間に寝てしまっていたんだろう...
そんなことを思いながらドアのカーテンを開けて、家の玄関を見る。
目を疑った。その家の玄関に立っていたのはガードレールから落ちていった秀哉が立っていた。秀哉の身体にはさっきまで負っていた傷のままだ。あの潰れるような形跡は何一つ無かった。
「秀哉ぁ!!」
私はドアを勢いよく開いて上半身出して秀哉を呼びかけた。今は秀哉はこっちに後ろ姿しか見せていない。私はいち早く顔を見たかった。夢なら覚めないで欲しい。
私の声に反応した秀哉はゆっくりとこちらを振り向く。秀哉はニコッと私に向かって笑みをくれた。いつもの優しい秀哉の笑みだ。私はあの場で死ななかったことをこれ程までに嬉しく思ったことは無かった。
だが、一つだけ異様な所があった。



