私はその状況をただ見守ることしか出来なかった。
「...しゅ、秀哉...」
「咲。お前の告白の返答...まだだったよな...ごめんな。やっぱり俺は風華が好きだ。
だけど、お前は俺にとって無くてはならない存在。お前も風華と同じくらい大切だ。
だから...俺の分まで生きてくれ。」
秀哉は死にそうになりながらもそんな言葉を私にかけた。私はいつの間にか涙を零していて、今すぐに秀哉に抱きつきたかった。だが、伊介が手を引いていくと秀哉もそのまま伊介の方へ寄せられる。
「で?恋愛ごっこは終わったか?今殺してやるよ。」
「あ?死ぬのはお前だよ。糞ガキ...」
秀哉はスタンガンを震える手で取り上げ、伊介の空洞の目の中に突っ込み電撃を食らわした。伊介はビクッと身体を痙攣させるのと秀哉も痙攣したのは同じだった。だが、秀哉は痙攣させたのは一瞬で、歯を食いしばり伊介の痙攣する身体を持って、そのままガードレールから上半身を出した。秀哉は伊介と共に落ちていく気だ。
私は落ちていく秀哉に手を伸ばす。だが、既の所でその手は届かず、暗闇の中へ消えていった。
グチャッ!っと潰れる音が静かな夜に響く。
「しゅ...うや...秀哉ぁぁぁぁぁ!!嫌だぁああああああ!!なんで...何でよぉ...私はこんなの望んでない!!置いてかないでよ...」



