そう言い終わると秀哉はスタンガンをゆっくりと取り出す。秀哉の理論は完璧に真樹の方へ言って、省吾君の疑いは晴れた。不謹慎だが、省吾君が助かり、真樹が死ぬのにホッとしてしまった。
真樹は秀哉の持っているスタンガンを凝視していて、後ずさりをする。
「省吾!!真樹を取り押さえてろ!!」
秀哉の命令に真樹はビクッと身体を跳ねさせて、逃げようとした真樹を捕まえた。両脇から手を入れて、ガッシリと掴んだ。
「コラァ省吾!!離せよオラァ!!おい秀哉!ふざけんじゃねぇぞ!?俺じゃねぇぞ!!」
「ごめん...真樹君...本当にごめん...」
省吾君は泣きながら真樹を掴む。真樹は抵抗しようとするが、威勢は良くてもビビりってのが分かる。近付いてくる秀哉に対して恐怖して、上手く力が出せてない様子だった。
「ふざけんな!!やめろ秀哉!!お、俺じゃねぇって!本当になんだよ!」
「うるさいぞ伊介。人を弄びやがって...今殺してやる。」
秀哉は驚くほど冷たく言い放つと、スタンガンをバチバチ鳴らしながら近付いていく。真樹は絶叫した。何度も自分の無罪を伝えたが、秀哉はそれを完全に無視した。秀哉の行動。私は初めて秀哉に恐怖した。こんな冷徹なことをするなんて...やはり秀哉も辰吾と同じで裏の顔があるのか?...
いよいよ秀哉のスタンガンが真樹の顔に当たる...と思いきや、秀哉はスタンガンの動きをピタッと止めた。



