首取り


「おいッ!!テメェらだけでなに話進めてんだよ!!説明しろよコラァ!!」


折角省吾君と会話してるのに邪魔な蝿が一匹。私は面倒臭いと思いながらイヤイヤガムくちゃ男に話しながら森に入った。


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「は?なんだよそのファンタジーみたいな話は!?ふざけてんのか?」


「ふざけてねぇよ!逆にお前はなんで知らねぇんだよ!それが逆に不思議だ!」


「あ?気が付いたら寝てたんだよ。んで目が覚めて少し散歩でもしようと思ったら人が死んでてよ。そこで省吾とばったり遭遇したってわけ。んで逃げたってことだ」


何なんだ?そのメチャクチャな体験談は!
私達がどんな思いをして、生死をかけるやり取りをしていたのにこいつは部屋でおねんね!?何で"首取り"はこいつを見つけて殺さなかったんだよ!ザル警備過ぎるだろ!

その体験談はあまりにも緩く、今すぐにでも殴ってやりたい気持ちがあった。だが、その気持ちを押し殺して早くこの森を抜けるために足を進めていく。

すると草むらから目線を感じた。その目線の正体は分かっている、お地蔵さんだ。呪いの地の警備員の役割をしているお地蔵さん。

だが一応確認は取ろうとして草むらをどけるがやっぱりお地蔵さん。最初の時のように異様な存在感を発していて今でもこのお地蔵さんに恐怖する。
周りをみるとみんなが皆そのお地蔵さんに恐怖していた。