「おいッ!」
私はガムくちゃ男のことは無視して省吾君の方へ駆け寄った。
「省吾君!良かった無事で...」
「ハハハ...肩撃たれちゃったから無事じゃ無いんだけどね...あの後僕おじさんに撃たれたんだ。だけどそれは肩に命中してね。幸江さんを盾にしながら逃げたよ。だけどあのおじさん、仲間が盾にされてるのに躊躇なく撃ってきてどうしようもないって思ったよ。
結局僕は幸江さんをおじさんに突き飛ばしたらすぐに逃げてやったよ。」
「良かったよ...省吾君が生きててくれて本当に良かった...」
「え?ちょっと。何泣いているの?...そ、そんなに嬉しいの?僕が生きてること...」
「当たり前だろ!?嬉しいに決まってる!
だけど、もう私も見捨てないからね。一緒に逃げよ」
「へへへ...うん。」
省吾君は顔を少し赤らめながら頭の後ろをかいていた。初めて会った時とは一皮二皮も剥けていたその成長っぷりは私も誇らしく思った。もう省吾君はイジメ何かに負けない。私はこの出来後で初めて人を救うことが出来たのかもしれない。
「省吾だっけ?あの時は済まなかった。お前を見捨てるようなこと....」
「いえいえ!あの時は仕方が無かった事です。僕があそこで止めなければ、きっと怪我をしていたのは僕だけで済まなかったから...」



