首取り


秀哉は私に説明するかのように言った。だけど、恐らくそんなに時間はないだろう。いずれ実里が愛梨の意識を無意識に取り込んでしまう。
だが、逆に愛梨が実里の意識を取り込むことが出来ないだろうか。


「秀哉!愛梨が、愛梨が助かる方法はないの?」


「わ、分かるかよそんなの!こんなのどうすればいいのか分かんねぇよ...」


「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!
ハァ、ハァ。大丈夫よあなた達。私は助かろうとなんか思ってない。」


「え?愛梨?どういうこと?」


私の問いに愛梨はフッと笑う。そして愛梨はプルプル震える手を顔辺りまで上げて親指を出したかと思うと、自分の両目に指を突っ込んだ。ズチャッと生々しい音が聞こえて鳥肌が立つ。


「い、痛いぃいいいいいい!!目が痛い!!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!ガガガガギギギグッ!!
....やかましい!こっちはもっと痛いのよ!!恵美をあんな風に殺した事!!絶対に許すものかぁぁ!!」


愛梨はそう言い放つと自分の腹に人の頭を簡単に切ることが出来る、日本刀並の切れ味を持つ手刀を突き刺して、円を描きながら腹を混ぜた。


「ギャァァァァ!!痛い!!痛い痛い!!やめてよぉ!!やめ...グギギ!
...あなた達!私を殺しなさい!!ここで!!私は恵美と死ぬ!恵美と一緒の所で死にたい!!お願い!!私を殺してぇぇぇぇ!!!ギギギギギッ!!
...お母さんの仇ぃ!!殺してやる!!」