首取り


「あんた達を...殺してやる...お母さんによくも...お母さんの仇...殺してやる!...!!カッ!?カッ!ケコッ!?」


実里は殺意むき出しにこちらへ足を進めてくる。こっちには重症で足がまともに使えないのが二人。そしてそれをやっとこさ支えて少しづつしか歩けない私。とても逃げることは出来ない。
絶体絶命。もう終わったと思うと実里の様子がおかしくなっていくのが分かった。実里の白い目に少しづつ黒い部分が浮き出てきていたのだ。それだけではなく、実里は口をパクパクさせて身体が痙攣している。

今実里に何が起きているのかさっぱりだった。怒りのあまりに精神がやられたのか?

実里は痙攣をしながらヨタヨタと首が置いてある瓶の所へ向かっていく。最初の私達みたいに何かを探しているように見て回っていたのだ。すると、実里は足を止めた。ある瓶の前で。
実里はその瓶を弱々しい手で拾い上げた。

その瓶には恵美の首が入っていた。


「あ...ああ...ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!恵美ぃぃぃぃ!!あがッ...アガガガガッ!!
....な、何なの!?誰なの!?実里の中にぃぃぃぃ!!
...ガッ、ハァ!恵美ぃ...恵美ぃ......許さない!許してやるもんですか!!あんたら全員皆殺しよぉぉ!!イギッ!...ガガガギギギギィッ!......
誰!?誰なの!!?実里の中から出てってよぉ!!!」


実里は恵美の瓶を握りしめながら絶叫する。私達はまるで状況が理解出来なかった。