私が自分も巻き添えをくらうと思い、横へ逃げるのと同時に実里は辰吾に飛びついた。辰吾は実里に押し倒されるまで存在には気付かず、押し倒された拍子に猟銃が手から離れて転がっていった。そしてその猟銃は私の目の前で止まった。
「ガハッ!く、クソが!まだ生きてたのか!おい咲!早くコイツを撃て!コイツを早く殺せ!!」
私はその猟銃を拾い上げると辰吾を睨んだ。その私の表情を見て少し辰吾が青ざめたのを確認すると、辰吾とは逆方向に猟銃を思いっ切りぶん投げた。
辰吾は私達の勝手でここへ連れてきてしまった。こんな風にしてしまったのは私達の責任でもあり、罪悪感を覚える。だが、それ以上に私達は酷いことをされた。それがあまりにも大きく、罪悪感なんて本当にちょびっとだった。憎しみで覆い尽くされていた。
「お、おい!咲!何やってるんだ!?助けてくれ....ギャッ!」
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!お母さんに痛い事したなぁぁぁぁ!!!実里のお母さんになんてことするのぉおおお!!殺してやる!!死んじゃえ!死んじゃえ!死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえええええええええええええええ!!」
実里は泣け叫びながら、実の母ではない仮の母親の為に辰吾の身体を潰していく。それは顔面だけではなく、首から下も。つまり全身を殴ったり踏みつけたり、食いちぎった。



