「何を言ってるの?お母さん。そうだったらそいつもそうじゃん。痛い事されてないのに実里を痛いことさせた。それに、お父さんにお供えしないといけないじゃん。お父さんが今まで実里達をお世話してくれたお礼にお父さんにお供えしないと。」
「だから駄目なのよ実里!私達は....やっちゃいけないことをしてるんだよ?お父さんは実里にそんなことを前は頼んでくれたの?違うでしょ?そのお父さんは操られてこんなことを頼んできたのよ。いつもと違ったでしょ?あの時のお父さんは」
幸江さんは実の子供のように接した。実里自体も最初のお母さんと違うみたいな違和感すら感じていなかった様子だ。
「うん...違うけど...じゃあお兄ちゃんは?お兄ちゃんにもそのことをいうの?」
「ええ。二人とも私の可愛い子なんだから、普通に暮らして欲しいのよ。こんなことをしないで昔みたいに....」
「今の生活も実里好きだよ?実里は何でもできるようになったんだよ?昔みたいじゃなくても今でもいいんだよ実里は。お兄ちゃんは昔より今の方が全然楽しいって言ってたし...」
「駄目なの実里。これはいけないこと。もう...辞めたいのよこんなこと....」
幸江さんは泣き崩れた。実里に説明する内に自分が今までやってきた罪を改めて再認識したのか、涙が止まらなかった。



