「そうなんですか...やっぱり近くにパワースポットとか心霊スポットがあると嫌ですもんね。」
「そうなんですよ。まぁまぁ離れてても同じ地域には変わりはないし、ここの周りは森林に囲まれているので距離はあるといえ旅館まで来そうで怖いですね」
そういって苦笑いをする実里さん。
こう話していると実里さんは普通の女性だが、私はずっと引っかかっている。
あの女の人と似ていることだ。
実里さんからあの女の人の周りが凍ってしまうような雰囲気を出せるとはとても思えない。
「あの...この旅館で昔何か事件とかありました?例えば殺人事件とか」
もしかしたらあの女の人はただの殺人鬼ではなくて、悪霊とかそんな類のものだと思えてきた。何故なら見た感じあの女の人からは生気というものを感じられなかった。
それならあの女の人と実里さんは何らかの関係があるんじゃないか?それなら雰囲気が全然違くても、顔が似ていることになんとなく納得いくのだがその期待は簡単に壊れた。
「突然何ですか?そんなのありませんよ。大丈夫です、霊が出るのはトンネルだけです。私は旅館に来てしまうかもしれない。と冗談でいったつもりだったのですが勘違いされましたか...すいません。」
「あっ...えっと...大丈夫です...」
そういって下を向く。
そんな訳ないか〜
よく怪談話を聞くとそういうのがあるから影響されすぎたかもしれない。



