あの肉料理....人肉だったのか。とてもじゃないが全然気が付かなかった。だが、私はその料理を食べていない。つまり実里と伊介の器対象外だ。だから私は二人を殺しても私に起こるデメリットというものは完全に無いということになる。
「....何でこんな話をするの?」
「あら?長話のせいで忘れてたのかしら?何回も言ったけど同」
「いや!何か別に理由があるんじゃないの?こんなんで同情するんだったら止めるための行動をしてるんじゃないの?」
幸江さんはムッとした顔をしてすぐニコッと笑った。その笑みが馬鹿にされてるように感じられて私は嫌気がさした。
「ふふ。分かってるじゃない。そう、あなた達に同情なんてこれっぽっちもしてないわ。私はあなた達を生かしてあげようとしてるのよ?」
「...どういうこと?」
「あなた達をスカウトしてるのよ。つまり跡継ぎに選んでるの。今回の"首狩り"は私達も今までやったことのない大規模なもの。伊介が"これをやったら暫くは休んだりできるよ"というもんだからやったけど、今思えば後処理とか大変なのよ。それで人手が欲しいの。本当は小百合がいたけど、死んじゃったし地下へ連れてった妹も既にお供え済みよ。ほら、上から二段目の右から三番目の所にいるでしょ?」



