首取り


「やがて女は死んで、ここまで続いたってこと。実里は私が本当の母親だと思ってるわ。伊介と実里と同じように度々他の人に病弱故に乗り移っていかないといけないと教えているわ。実里は相変わらず自分が歳を重ねない代わりに声が変わってしまうということを信じでるわ。そしてその声のトーンで演技をするよう教えたわ。
...まぁだけど何故か伊助だけは分かってたのよね....一体どこで知ったのやら?....」


旅館の歴史。それは思ったより深く色んな人の思いが重なったものだった。だが、同情はしない。何故ならコイツらは私達の大切な人の命を奪った。


「....じゃあ"首無しトンネル"のやつは...」


「えぇ。私達から唯一旅館外へ逃げられた人間よ。伊介は"首狩り"を通して人を使って遊ぶからね...そのせいで逃げられちゃったけど、最後はしっかりと落とし前を付けてくれたわ。」


伊介。彼が今どんな姿になっているかは分からないのが不気味。小百合ちゃんの言葉が思い出す。私達は伊介の手の内にいる。それはもしかしたら幸江さんや源太さんもその中かもしれない。だが私は抗ってみせる。絶対に...風華の分まで生き抜く。


「呪いをかけさせてから狩りをするんでしょ?それじゃあ私達はもうかかってるの?一体いつ...」


「教えてあげるわ。実里が用意した食事あるでしょ?あれはもう既に呪われた肉を使ってできた料理。あなた達は人肉を食べたのよ。」