首取り


そして自分が見ている旅館はそのままだが、外の世界の奴が見たら、この旅館は無くなっているらしいわ。
だが、これではまだ足りないと判断した女は一つ工夫を凝らした。その呪いの地に入るための警備員のような役割を果たすものを置いた。それがあなた達が見たかどうかは分からないけどあの地蔵よ。あの地蔵には魔法陣が薄いけど書かれていたしあの赤い布は信介と実里の血が染み込んでいるわ。

その地蔵の通行許可の条件は"実里及び伊介との接触や声を聴いた者"よ。だから警察はここへ辿り着けないし、実里の声を聞いたあなた達がここへ来れた。あなた達が電話した風華はもう既に実里が乗り移った後よ。

だがこんな大掛かりなことをして女が大丈夫っていう都合の良い事なんてありはしない。女は身体が段々弱くなって、つまづいて地面に腕が当たっただけで骨が折れるほどの病弱になった。

"このまま私が死んだらこの子達を一人にしてしまう...なら変わりが必要ね..."

そう思った女は小さい女の子を拉致してその子が自分の役割をするように暴力付きの教育をした。そしてその監視役として出来たのは源太さんのような人達。源太さんのような人達、いわゆる初代の男は旅館の常連客で女を色目で見ていた男を利用した。
そいつは女が死にかけている姿を見て、決心を固めて女の子に変わりができるよう指導した。