だがただ呼び出しただけではない。二人には器が必要。だから残された二人の肉体にも呪いをかける。それが二つ目の呪い。
呪いのかかった肉体を摂取させることによりその摂取させた人間を呪い、その人間にいつでも乗り移れることができる呪い、まるで感染ウイルスだ。そしてまた器を変える時には魂が解き放たれた時だけ。つまり死んだらってこと。更にその乗り移ると呪いが付与され、莫大な力を得る特典付きにした
結果は大成功。女は街から二人の男女を拉致して、実里と伊介の肉を食べさせると食べさせられた二人は目を白目にしてまるで人が変わったようになった。それは実里と伊介を連想....いやそのままだった。二人は凄く混乱していた。だが、何で自分が生きているのか女は話さなかった。自分の母親が呪術師で呪いによって生き返させたなどと知られたくなかったからだ。
実里と伊介にはもう二度と死なせたくない。あの男と同じ場所には行かせないでやりたい。その願いを叶えさせるために女は三つ目の呪いをかける。
呪いというと少し違うかもしれない。呪いと黒魔術を混ぜたものだ。それは噂で聞いていた、"自分の家だけを消し飛ばして、自分の記憶は曖昧にさせる"のを女は実行する。旅館だけではなく丁度トンネルの近くにある看板の手前まで呪いをかけた。
それも成功に終わった。結果、その地に入った人間は外の世界では徐々に忘れられていき、一週間もあれば記憶から消去される。



