結果二十五分後に二人の目は切り終わり、目からは涙ではなく血と、目の白目の部分がドロリと流れていった。
二人はあまりの痛みに死にかけていた。痙攣を起こして口からブクブクと泡をふかせている。二人の寿命はもう既に手前だったのだ。
男は自分の手で殺してやることにした。ナイフを振り上げて、頭に刺してやろうという所で地下から聞こえる小さい叫び声に気付いた女が男に飛び掛かる。激しく取っ組み合いをした後、男の首にナイフが刺さり男は大量の血を出しながら倒れた。
女は酷い姿と化した愛する二人のわが子を見て絶望する。
愛する男はサイコパス。愛するわが子は死にかけ。五分前までは想像もしなかった出来事だった。幸せは突然に終わったのだ。
女はすぐに二人を椅子から解放してギュッ抱き締めた。二人はヒューヒューと息が切れそうな呼吸しか出来なかった。
さっきまで叫び声しか響かない部屋には泣き声しか響かなくなっていた。
死にかけの男は口に血が溜まり、窒息しかけながら天の誰かに要求するように叫んだそうよ。
"首を....首を持ってこいぃぃぃ!!ゴボッ。いっ....今まで頑張った俺のために首を!....首を....供え....ろ........"
そのまま男は息を引き取った。そして愛する子供達もしばらくして眠るかのように死んでいった。女はもう何もかも失った。



