いつものように伊介と実里は旅館内をウロウロしていると、不意に目に付いたのが男の部屋だった。男は山から帰った後、どんなことを部屋でしているのか...
男の部屋に入るなと男はいつも注意をしていたが、逆にそれはそれで覗いてみたい。そう思った伊介と実里は男の部屋に入った。別に普通の部屋だった。一点を除いたらだけど。
地下に通じる通路が開きっぱなしだったの。伊介と実里は吸い込まれるようにその地下へ足を進めた。
そこの景色はまるでここと同じ。ただ、瓶なんかしてなかったし普通の和室だった。それに殆どは動物の首よ。だけど人間の首も何個かあったらしいけど
そして丁度鹿の首を切っている時に伊介達は入り込んだから当然見つかったわ。実里は叫び声をあげて逃げようとするも男に腕を掴まれる。家族想いの伊介は実里を助けようと男に立ち向かうが大人である男には勝てるわけがなく、そのまま殴り倒された。
男が山を降りるのが遅い理由はこれだ。普段は良くても兎くらいだったが、趣味として鹿を殺して首を取り、コレクションのように飾っていた。
幸せは幸せだが疲労も段々感じていた男は狩りをする度に快感を覚えたりしたそうよ。そこで男にもう一人の人格が生まれた。優しく家族の為に身も捨てることが出来る理想の男に対して異常性を兼ね備えたサイコパスの男。疲労が重なる度にそのもう一人の人格は段々侵食していき、意識を失って気が付いたら動物を猟銃でグチャグチャになるまで撃っていたなどしていたと言うわ。



