首取り

若っ!!!
とても四十代に見えない。
それにこの旅館をたった四人できりもりしてるのか。
だから案内役はもう慣れっこということか...


「この大きい旅館を四人で経営って出来るんですか?」


「ええ。この旅館自体歴史があるのですがこんな山奥なものでお客様があまり来ないんですよ...」


それには納得がいった。
自分もこの旅館の存在なんて知らなかった。「首無しトンネル」の件が無ければこのまま大人になっても知らないままになっていたかもしれない。

そう考えていたら幸江さんは私の荷物を持ち実里さんが驚かない程度でゆっくり手渡しした。


「じゃあこれはお客様の荷物だから部屋まで案内しなさい。終わってお客様のご要望が無ければいつものとこにね。」


「うん。分かった。」


幸江さんに言われたことにすぐに返事をした実里さん。
別に嫌そうではないから...大丈夫なんだろう。
でも実里さんに案内役を任せるのは危ないんじゃないのか?
もしかしてイジメをされてるのかな?

私自身の勝手な見解が止まらない。

そこで実里さんは私に声をかけた


「ではこちらになります。」


実里さんは私の荷物を持ってゆっくりと進んでいく。
私はその後をすぐに追いかけた。