特にあの武器庫は一体何なのか....銃や斧ならまだ分かる。私達を狩るのだからあの装備は普通なのだろう。だが、電気椅子やレンチ...考えたくはないが、拷問器具としか連想されない。でも...何故血だらけのボールペンがあるのか?...これも拷問器具に関係しているのか?...

だがそんなのはぶっちゃけどうでも良かった。白いカーテンの先。そこが問題だ。
白いカーテンのせいなのだろうか?病院の手術室を連想させてしまう。

おばちゃんからゆっくりと入っていく。それにつられて秀哉もなるべく音を出さずに入っていった。この先には何が待っているのか...風華と恵美が無事に居てくれたらいいが...
そう思って私もカーテンの先に足を入れた。


私はそのカーテンの先に入ることを風華の助けを求める手をはらった時のように後悔した。息をするのを忘れ胸が苦しく、胃液が込み上げそうになり喉が熱くなる。頭がクラクラして遂にはボヤけて見えてきたりすると、私はこのまま気絶をしたいと心の底から思った。

秀哉は呆然としていた。口を開けたまま金縛りにでもあった様子で立っている。おばちゃは吐いていた。口から出た嘔吐物は胃液だけで、それ以外は何も含まれていなかった。

私はボヤける視界が自然に戻っていくのを恨みながら、冷汗を大量にかきながらその光景を目にする。


私達の目の前に広がっているのはオカルト教を連想できた。広さは教会の祈りをする場所と同じくらいの大きさの白い四角形だ。