首取り


そしてその実里を見ると秀哉は全速力で実里に向かって走り始めた。

秀哉は素早く後ろポケットに入れていたスタンガンを取り出し実里の首に電流を流した。
実里は口をガクガクと震わしながら少しづつ後ろへ下がっていく。だが、実里は電流を流されていたが、秀哉の肩をガシッと掴んだ。


「なっ!?」


「い、痛い...やめてよぉ!痛い痛い痛い!!ビリビリする!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!」


何回も連呼をしながら徐々に力を入れていき秀哉が痛みの声をあげた。秀哉の片手はタダでさえ骨折はしているっていうのに、弱っているとはいえ、実里の力は凄い圧力だ。
スタンガンを持っている手がガクガクと震えて、秀哉は顔を真っ赤にしている。

私はまだ辰吾の時に受けた心の傷はまだ回復していないし、実里自体の恐怖だってまだ取り除けていない。だが、そんなのは秀哉も一緒。秀哉だって実里が怖いけど立ち向かってる。そんな自分が情けなくなる
私だって....私だって!


「ああああああ!!」


私は気合い入れの叫びを入れると実里に向かって飛び蹴りをした。実里は電流を流されていたのか、私の飛び蹴りが分かってはいたが手が追いつかなかった。