「しゅ、秀哉...」
「辰吾テメェ!!何やってんだゴラァ!!」
私はまた涙がポロポロと出てきた。今度は恐怖ではなく歓喜の涙。安心の涙。
「おい。咲。大丈夫か?」
秀哉が優しく声を掛けてくれる。その優しい声が、安心する手が私にとっての救いだった。私は溢れ続ける涙を流しながら秀哉に思わず抱きついた
秀哉は私の背中をポンポンと叩きながら慰めてくれた。我慢していた泣き声がついつい漏れてしまう。本当に怖く、辛く、苦しかった。その分の涙と泣き声が一気に放出され、秀哉が優しく受け止めてくれていた。
「すまん咲。お前がいなくなったことを気づくの遅くなっちまって。...辛かったろ?後は任せとけ。」
私の手を解きながら頭を軽く叩くとゆっくりと立ち上がり辰吾の方を睨みつけた。それに負けづとして辰吾も秀哉の方を睨み返す。
「お前...最低だぞ。よりによって好きな奴を無理矢理襲うなんて....」
「無理矢理?おいおい。それは違うぜ。咲は手伝ってやるって言ったんだぞ?さっきのは嫌がってなんかいない。恥ずかしがってんだよ」
「叫び声をあげる所の何処が恥ずかしがってんだよ!!明らかに嫌がってんだろ!お前マジでおかしいって!この状況に耐えられなくなってんだよ!」



