首取り


「....脱出方法は分かった。俺らが門を開いた時に何でおじさんがいたか...それは裏口を使ったからだ。その裏口をさっき見つけたが、クソ犬共がわんさかいて近づけねぇ。だから今は武器を探してるんだよ...」


「"武器を探してる"?...それって...あの犬達を殺すつもりなのか!?」


「仕方ねぇだろそれしか方法はないんだよ!また門の方に戻ろうともしたさ!だけどまた罠を張っているに違いないんだ!殺られる前に殺らなきゃいけないんだよ....」


辰吾は言いながらそのまま腰を下ろし、壁に背を当てて座った。そのまま頭を抱えてうめき声を上げる。
辰吾の口調から察するに犬を殺すのに抵抗が無いわけでも無さそうだ。辰吾が犬が好きかどうかなんて知らないが、辰吾は精神的に参っている。


「...なぁ、咲。俺らどうなっちまうんだろうな。殺されて皆と同じになっちまうのかな?...」


辰吾は掠れた声でそして苦笑いで質問してきた。


「そんなのやってみないと分からないし...それに"皆と同じになっちまう"ってどういうことだ?」


「お前らから離れて、俺は抜け道を探すために旅館のある程度循環したんだがよ...死体がコロコロ転がってたんだよ。だけど今さっき、死体があった所を通りかかった時、俺は異変に気付いた。