首取り


「早く懺悔してよ!よく分からないけど謝ってよ!実里にしたこと!!ほら早く!実里の方が痛いんだからね!!」


懺悔の言葉を求めるにも関わらず、もう片方の手は私にトドメを刺そうとしていた。

や....やめて!私は恵美を助けないといけない!こんなことで死ぬのはゴメンよ!!

これから起きることを察して必死に抜けようとするが思った以上に深く入っていて、痛みを感じるだけだった。さっきまで持っていた包丁も何処かへと姿を消していた。

まさか...こんなに出血していながらもこんな力を出せるなんて....完璧に予想外だわ...
生物の領域を凌駕してると思わせられる...

意識が朦朧としてきて、目の前がボヤけ始めてきた。


「早く言ってよ!!こ」


実里の言葉が途切れるのと同時に私はまたもや鋭い痛みを感じて床に叩きつけられた。
胸が思いっきり当たったので、少しの間息が出来ずに苦しみながら今何が起こったのかと実里の方へ視線をやると、そこには両手で首を抑えながら苦しむ実里と見知らぬ男性がさっきまで私が使ってた包丁で実里の首を滅多刺ししていた。


「ぎゃぁぁぁぁぁああ!!やめてよ!!痛い!痛い!痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!」


「うるさい!!よくも...よくも私の子供と妻を!!!死ねッ!死ねぇぇぇ!!」


その男性は滅多刺しされてさっきまでの力が失っていく実里を押し倒して、馬乗りしながら実里の首に目掛けて何度も包丁を振りかざした。