首取り

人をアリのように簡単に潰していくあの絶対的な存在に私は恐怖して、勝てるわけが無いと決めつけていた。
だが、小百合の死を間近で見て思った。例の"あの人"の行動で思ったのだ。『邪魔者は消す』っと....
自分にとっての不利益は全部消す。"あの人"が小百合を消した理由だ。ならそれを参考にしてみよう。

このまま、脱出だけで事が済んでいいのか?実里には何の不都合がなくていいのか?いいわけが無い!!
脱出しても、実里の存在に恐怖する日々が待っている。そして、憎むことしか出来ない。
今しかないのだ...粛清のチャンスは。ここで行動しないでいつするのかという話になってくるのだ。

皆がやっとこさ立ち上がってこの部屋から出ようとしている中、私は垂れ下がるホースを見つめる。そして....包丁....

辰吾が部屋を出ていった時に言うつもりだった。だが、まだ実里が恐ろしかったし、第一道具が揃ってもいなかった。だが、今は揃ってる。実里を殺せることが出来る私の算段を活かせるのだ。


「ねぇ。ちょっと待って....」


「なに?どうした?愛梨?秀哉君の言う通りに、早く地下室いって恵美助けようよ。」


蘭が私の手を掴んで、半場無理やりついてこさせようとするが、私はその手を振りほどく。蘭は意味もわからず後ずさりをした。