「私達は三姉妹です。だから私達三人は同じところへ同時に捨てられました。私は次女で、その時は六歳でした。長女は八歳で、三女は三歳です。そんな途方に暮れ、泣くことしか出来なかった私達を拾ったのは幸江さんでした。幸江さんは私達のことを凄く優しく育ててくれたし源太さんも歓迎してくれて、毎日幸せでした。いつかは私達三人も旅館の手伝いをして、恩返しをと思っていたのですが、今日のようなことがある日にはこの調理場で何もせしないでここに閉じ込められたし、絶対に手伝いをさせてくれなかったことには少しばかり不服を覚えましたが。
ですが一ヶ月前になってようやく手伝いをするよう言われて、私達はすごい喜びました。ようやく手伝いが出来る、恩返しが出来ると思って張り切ったのですが、私達のしたことと言ったらただ見ているだけ。それもあの大虐殺、惨劇を。」
大虐殺....つまり今日のような夜はやはり何度も繰り返されていたのだ。
そんなのは大体検討がつく!さっさと恵美の場所を教えなさい!!
私はキッと小百合を睨むが、自分の事が精一杯の自己中は私の視線にも気付くわけもなく、淡々と喋り続ける。
「私達は当然止めさせようとしましたが、それは叶わず「今まで誰が育ててあげたの?もう一回捨てられたいの?」という言葉に私達は逆らえなかったんです。昔のあの孤独感を思い出すと今でも寒気を感じます。その地獄の夜が終えた時に、私達はこの夜の虐殺劇....通称「首狩り」を手伝うよう言われました。



