「あっ。蘭。聞いてよ!愛梨がオカルト好きだったんだよ。」
「へぇ〜良かったじゃん。」
何だ?この女は?
「紹介するね。こいつは蘭。私の友達。」
「蘭っていうんだ。よろしくね?」
蘭とかいうやつが私に握手の手を求めてくる。その手を掴んだと思いきや、腕をへし折るビジョンが頭に過ぎる。でも焦るな。ここは交流を深めるために、こんな奴と仲良くしなければいけない。私は嫌悪感を抱きながら蘭と握手をした。
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だから恵美の異常事態にいち早く気づけなかった私は凄く後悔していた。恵美が苦しんでいる時に....私は...
だから絶対に助けてみせる。恵美を助けて、蘭とかとは比べ物にならない程の近い存在になる!
蘭は私が辰吾に馬鹿にされた時に怒ってくれていたが、私にとっては蘭程邪魔な存在はいない。私と蘭には初めから友情なんてないのだ。
私は一刻も早く恵美の状態を知りたい訳だが、多分この中で私が何を言っても多数決的な感じで恐らく通らないだろう。黙って聞くしかない。
「わ、私達は拾い子だったんです。親が私達の子育てに嫌気をさして、トンネルの近くへと。」
「ちょっと待て。"私達"?一人じゃないのか?」
秀哉の問いにゆっくりと顔を縦に振った。



