首取り

だが、立場は変わらず、一年の時の恵美の取り巻きの奴らも一緒だったから、私は隅っこで読書するしかなかった。
だけど、私は恵美と認められない恋に一緒に落ちたい。その一心に拾った情報は彼女はホラーやオカルトが好きだったということ。
私はこれだ!と思い、教室ではよくホラー小説を読むようにして、恵美が話しかけてくれるのを待っていた。こちらから話しかけてはダメ、あの時のように隅っこにいる私を恵美が救ってくれないとダメ。


その計画がとうとう実を結んだ。ついに話しかけてくれた。ここからだ。私と恵美のスタートは。


「そ、そうね。私もいないし...この前読んだ「死呪」とかおもし」


「え!?愛梨それ読んだことあんの?私すんごいそれ好きなんだけど!」


ええ。知ってる。私は恵美の好みなら何でも言える。


「そうだったのね...わ、私。あれに影響されて、ちょっと墓地周りとかしちゃったのよね...それが思いの外ハマったから、今度またどこか行こうかな?って....」


「えぇ!マジで!?愛梨って行動力あるんだね。ねぇ!今度一緒に心霊スポット回らない!?」


やった!上手く喋れてた上にこの報酬。天にも昇る思い。恵美と二人っきりで外へ外出。考えただけで胸の鼓動が止まらない。

「ちょっと恵美。何話してんの?」