首取り

なら包丁とか置いてある調理場なら実里ちゃんには無理だけど、幸江さんと源太さんになら対抗出来るわ。」


「なるほどな....」


確かにそれなら匂いは消せるし、一番安全な場所だ。それに調理場はここからそう遠くない。それにさっきの選択肢の中で一番近い所にある。


「ちょっと待ってよ!それじゃあ私達身体全身から水被らないといけないの?こんな真冬に?」


「なによ蘭。背に腹は変えられないでしょ?死にたいの?」


「いや、そうじゃないんだけどさ....その...それって私達....透けない?下着....」


「....だ、大丈夫よ。服を抜けば問題ないし」



「服にも....匂い染み付いてるんじゃない?露天風呂もそうだけど....血も....」


「あっ....」


今まで恵美を助ける為にならどんな手段も取らないっていう感じだった愛梨が初めて感情がぐらつく。近くには男子がいて、それにクラスメイト。愛梨にとってはこれはかなり恥ずかしいのだろう、だが咲みたいな男っ気が少しでもあるやつは気にはしな....

俺は咲の方へ目線をやると、あの『咲兄』と呼ばれていた咲が必死に対策を練っていた。ブツブツと呟きながら辺りを見回す。