「!!....なるほど、確かにあの臭さならまだ身体にこびり付いているかもしれない...」
その愛梨と咲のやり取りに完璧遅れをとっている俺とお母さんがお互い目を合わせて苦笑いをする。
よく分かんないけど、露天風呂が臭いんだな。とにかく。
「え?マジで!?それってやばくね?早く匂い落とさないと!えっと....あった香水!!これで臭いのは消せる!」
「蘭。それじゃあより一層バラしてるもんだよ。絶対香水の方が強力だって。」
「じ、じゃあどうすんのよ!このままじゃあ私と愛梨がほぼ詰みじゃん!」
「落ち着けよ蘭。音が外へ漏れちまうぞ。」
すると蘭はスグに黙り込んだ。蘭は本当に聞き分けが言いようで、よく言う事をしっかりと聞いてくれていた。何かギャルみたいなイメージ持ってたけど根はしっかりとした奴なんだな。
だけど、どうすんだよ対策...
「あの....調理場に向かうのはどう?」
お母さんが控え目に話に割り込んできた。それで皆の視線が一気にお母様に向けられて少しビクッとした。
「どうしてなの?おばちゃん。あそこには何が....」
「あそこにはキッチンがある筈よ。なら水で身体を洗い流す位しかないと思うの。トイレっていうのもあるけど、あそこは狭いしバッタリ会っちゃったら一環の終わりだし、第一あそこの水使いたい?それに幸江さんとか実里ちゃんの部屋に洗面台くらいはあるだろうけどそれはあまりに危険すぎる。



