首取り


「全員殺す〜!!」


源太さんの問いにさっきまで怒りで制御不能だった実里は、少女のような口調とテンションで答えた。発言の内容こそ酷いものだが、もうすっかり休日のおじさんと孫の関係のようだった。


「そうだよ実里ちゃん。特にいっぱい痛いことした奴らはちゃんとお仕置きをして後悔させようね。だけどお仕置きしすぎるのは良くないよ?パパにお供えが出来なくなったら困るからね。」


「そのくらい分かってるよ実里だって。実里は身体は子供だけど、演技が上手いから大人にだってなれるもん。
もう立派な大人だもん。」


「ハハハ。そうじゃったそうじゃった。それ、じゃあ早く探しに行こうか。」


「うん!!」


すっかり元気になった実里は源太さんと共に仲良く死体の山を踏みつけながら奥の方へと消えていった。その後すぐ笑い声と銃声、そしてえげつない音が響く。
一方幸江さんは複雑な顔をしながら取り敢えず目の前の部屋を探索するために部屋の中へと消えていった。
俺はその隙をついて走ってきた道を早く咲達に合流が出来るよう小走りをした。今は音をある程度出しても大丈夫。実里と源太さんは反対側へいったし、幸江さんは部屋の中。あとの二人だってこの広い旅館の中でさっきの場所に丁度集まってしまうということは限りなく少ない。